2024年7月 カリキュラム

「良い木はみな良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ」マタイ7:17

1960年9月10日に日本で初めてのカラーテレビ放送が開始されました。1964年の東京オリンピック開催に伴い需要は急増し、その後10年で多くの家庭でカラーテレビが一般的になりました。
2007年Appleが初代iPhoneを発売しました。わずか10年でスマホの普及率は8割を超えました。
人は人生をより便利で快適に過ごせるモノやテクノロジーを手にすると手放すことは決してありません。
そしてあっという間に一般的になっていきます。
一年前にチャットGPTの発表があって以来、急激なスピードでAIの利用方法や開発が進んでいます。
今現在でも人間とスムーズに会話できるレベルですし、今後は医療、教育、環境、交通、農業、犯罪予防やセキュリティ、障碍者支援など全ての分野で大きな影響をもたらす事は間違いありません。

力(権力、財力、知恵、体力)やテクノロジーを手にするとその人や組織の良さや悪さが倍増して影響を与えます。
長野県では5月の段階で昨年一年間の特殊詐欺被害額を上回ったそうですし、日々のニュースでは残酷な事件が当たり前の様になっています。
結局のところ増々良い木は良い実を結び、悪い木は悪い実を結ぶ事になっていきますね。

人は全員子どもでした。そして全ての子どもは良い木になり良い実を結びたいと思っています。
全て良い人など存在しません。しかし全ての人は限りある人生を幸せに過ごしたいと思っています。
「幸せとは」、「満足とは」をどの様に手にするかを教わる事はほとんどありません。
はっきりしているのは どの人も①.人との満足な繋がりを必要として事。②.自分の存在は意味がある、自分に価値があると思える事。③.させられている生き方ではなく、自分から何かをやりたいと思える事。です。
「かわいい」けれど「手のかかる」子育ての時期は上記の事を自然と感じる事が多い時期でもあります。

向こう10年以内にAIを搭載したロボットや器具が人間の考えや活動の何千倍もすごい事ができる時代になってくる様です。その様な時でも ①、②、③の思いは変わらないでしょう。

音楽会の発表を通じ園児一人一人すべての子が課題を見つけ成長を繰り返してきました。
“良くできる“が目的ではなく”成長する事”、“チャレンジする事“、”あきらめない事“、そして絵本の根底に流れる価値観を心に刻む事を大切にしてきました。
誇らしく成長している子ども達と一緒に喜びの7月を過ごしましょう。

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