小雀保育園での生活について、ご質問にお答えします。
入園前にぜひご一読ください。

入園について

Q 小雀保育園には、首都圏から移住されてきた方も通われていますか?

A 
近年、佐久市では首都圏への通勤やリモートワークをされる方も増えています。そのため、移住された方も園にはたくさん在籍しております。
ただし入園する際には、佐久市での入園許可発行になりますので、当園で入園者を選抜して入園許可することなどはできません。


Q 移住者の方々にも選ばれる理由はありますか?

A
小雀保育園は、保育園ですが「学び」の部分も多く取り上げています。
そこには、保護者の方とも積極的に話をするように心がけており「子育ては親育て」という思いが強くあります。

また今、世の中の全体的な傾向でも多く見られていますが、保護者同士の関係が作りにくくなっています。そのような世情をふまえ、園の活動を通して保護者同士が関係を築くことができる仕組みがいくつかございます。

佐久市に移住された方などをはじめ、多くの保護者の方々からは、「他の保護者との繋がりができた」などと好評価をいただいております。


Q 「信州やまほいく」の認定園ですが、どんなことを体験できますか?

A
小雀保育園では、「信州やまほいく」というような教育の一環として、自然に触れる機会が多くあります。そのなかでも小雀保育園では佐久市に「小雀農園」という農園を作っています。

例えば、サツマイモなどの植物を育てるという経験を通して、サツマイモがどのように成長するかなど、実際に体験をしながら学びます。

また日頃の園生活でも、身近な自然との関わりによって学ぶシーンがたくさんあります。
例えば東京から佐久市に来られたお子さんの中には、初め虫を触ることができないお子さんもいらっしゃいます。しかし、どろんこ遊びなどを通じて自然と一体化し、ドロドロになりながら思いっきり学べるような環境のなかで日々過ごしていくことで、虫に触れられるようになっていたりと、変化がみられるようになりました。

また、「自分で遊びを考える」というクリエイティブな感性が育つ様子も見られます。そういった体験型の学びも、佐久市地域への移住者の方に選ばれる理由のひとつなのかもしれません。

保護者の活動について

Q 保護者にお願いしていることは、何かありますか?

A 
ほんの一例になりますが、毎月「アウトメディアデー」という日を設けています。アウトメディアデー」は、ご家庭の方にもご協力をお願いしています。

アウトメディアデーは、家庭でのデバイスやテレビを消し、家族と一緒に遊びましょうという日です。この日に合わせて、園のお便りなどでおすすめの本を紹介したりと、小雀保育園と保護者で、できることを共有しています。


Q PTA活動は盛んでしょうか?

A
年に数回、園での講演会が開催されます。そちらにご参加いただいたり、小雀保育園の行事などの際には、保護者の方にお願いして準備などもお手伝いいただいております。

また、サロン(班)活動のようなこともしています。こちらは保護者の方が中心となり、ハンドメイド作品をつくるイベントを企画していただいたり、保護者同士の繋がりができるような活動もしています。

こういった活動を通じて、佐久地域へ移住してきた保護者のコミュニティの形成の場としても輪がひろがっています。

学びについて

Q 小雀ファミリーは「学びの場」とあるのですが?

A 
「小雀ファミリー」は、小雀保育園・保護者・子どもたちがお互いを信頼し、「守られている」、また「大事にされている」という想いを共有する仲間です。

何かあったときに頼り、頼られる存在。そして成長を共に喜ぶ場として、小雀保育園は「ファミリー」であると言い続けています。

共働き世代がほとんどの世の中で、「保育園に預けきり」という現状が見られることもあります。小雀保育園では、保育園での生活と、家庭での生活が折り重なって、子育ては充実して行くものと考えています。保護者も子どもも先生も、みんなが手を取り合ってはぐくみ、はぐくまれることを「学び」としています。


Q 小雀ファミリーで育てていくということの事例はありますか?

A
小雀保育園の考えの一つとして、成長の大事な柱としている「食う」・「寝る」・「遊ぶ」があります。

「遊んでいないと食べられない」「遊んでいないと寝られない」と、子どもは体を動かさないと次に繋がりません。子どもの成長には「食う」・「寝る」・「遊ぶ」をどれだけたくさんできるかが非常に大事になります。

小雀保育園だけで完結するものではなく、ご家庭での生活も関わってきます。この「食う」・「寝る」・「遊ぶ」のうち「食べる」ということは、園生活の中では昼食の1回のみになります。後の2回はお家でのことになりますので、もちろん保護者の方の協力が必須です。そういった家族も共にということが「ファミリー」で育てるという想いになります。


Q 小雀保育園の「ミュージカル」とはどんなものでしょうか?

A
小雀保育園では、年に2回「ミュージカル」という名の発表会があります。毎日の生活自体が、ミュージカルに繋がることがこの園ならではの特色です。

ミュージカルと呼びますが、日頃の園生活での姿を発表する場であります。ストーリーや題材を決め、配役・内容も子どもたち本人ができるもの、やりたいものを中心に決めていきます。絵本から題材を選びますが、その内容に沿って発表を行います。

側転をしてみたり、スキップしてみたりと、子ども自身ができることを、劇の中で発表します。そこには、日頃の生活を通して考えた遊びや、園生活のなかではぐくまれた感性が見え、「学びの場」を実感することができます。

ミュージカルに向けて、子ども自身も役になりきり「これはこうしたい!」「こうすると、もっといいかも!」と皆で決めていくので、子どもたちの成長をより一層感じることができるものになっています。


Q 英語を学べる環境はありますか?

A
小雀保育園では、教育にも力をいれております。その一環で、英語教育も行っております。外部講師の方に週一回来ていただき、30分ほどの教室をお願いしています。

また年長組に関しては、園長自身が海外の学校出身というメリットを活かし、毎日10分間英語と関わる時間を作っています。英語の歌をたくさん歌ったり、英単語の数を増やせるように英語と関わる時間を取り入れています。


Q ミュージカルはうちの子がしっかりできるかどうか不安もあるのですが、きちんとできるものでしょうか?

A
ミュージカルと呼びますが、普段の活動の様子を見せることが目的の発表の場になります。保育の内容がミュージカルに繋がっておりますので、向き・不向きなどそういった心配はいりません。

年少組は、舞台に子どもが出てきたというだけで、保護者の方は喜ばれることでしょう。大きい声で歌ったり、こんなことができるんだという感動が見えます。

年中組は、もちろん年少からの成長が見られます。「こんなにできることが増えた」と実感できる場面にたくさん出会えます。

年長組は、最年長なこともあり、これまでの成長をより一層感じられます。

このミュージカルは、完全なる演劇やミュージカルのイメージではなく、日頃の成長の過程を保護者の方が実感できる場としています。

園での生活について

Q 園のホームページに子どもたちは「歩く」とあったのですが、普段からお散歩するのですか?

A
お散歩はかならず行います。散歩先も園庭の一つと考え、周辺の公園や、商店街などに訪れます。また小雀保育園では、佐久平駅近くのカインズホームのそばに「小雀農園」という農園があります。そこまでのお散歩も月に何回か行っていますよ。年長でしたら往復で歩きます。また、年中でしたら片道を歩きます。

歩くことは特に大事なことだと考えています。今、確実に子どもは家にいると動かなくなる傾向にあります。自宅にいるとテレビゲームやテレビなどデジタルのものにとらわれてしまいます。ですので、いかに「楽しいこと」を「どれだけ」増やせるのかが重要視されています。

小雀保育園としても、いかに子どもの「楽しい」に興味を向けさせられることができるかという点を、保護者の方と共に考えています。


Q 給食は園内で作られているのでしょうか?

A
はい。園内でつくっています。
小雀保育園では「手作り」を大切にしています。食事は、手間暇と愛情をかけることで、より一層おいしさが増します。

通常、野菜などは機械でカットするところも多いですが、小雀保育園では、調理師が一つずつ手作業でカットしています。またコストはかかるのですが、生活クラブの食材を使用しています。

小雀保育園では、「おいしいときにおいしいものを食べる」ということも食育の一環とし、大事にしております。子どもたちに季節のものをそのときに食べる感動を覚えてもらうことで、これも「食う」・「寝る」・「遊ぶ」の部分に繋がると考えています。

教育方針について

Q 園長先生が考える「親子のつながり」について教えてください。

A
小雀保育園は、託児所ではないということをお伝えしたいです。親と子どもの結びつきには到底かないません。しかしながら、保育園に通わせている方には、仕事をしながら預けているかたがほとんどです。

小雀保育園は、ただの預ける場所という捉え方ではなく、親が子どもと共に成長していけるように、園と協力して子育てを進めていきます。子どもは楽しくて夢中になることが日々あることが学びだと考えます。

そういったことを基本とし、小雀保育園は学びの場として、保護者と一緒に子どもを育てる場であり、共に成長できる環境となっています。


Q 小雀保育園が大切にしている「自然」とはどんな学びでしょうか?

A
森や林などの「自然」があれば、それだけで自然を学べるでしょうか?

例えば、公園の遊具をみると昔に比べて公園にある遊具が違うのをご存知ですか?ブランコ一つにしても少なくなっているのが現状です。「ケガをするから危ない」ということだけを世間が切り取ってしまい、無くなっています。

昔はいい意味で、遊具を「その通りの遊び方」で使っていなかったと思います。遊具一つにしても、自然と遊び方を考え、感じ、学ぶためにあるとは考えられないでしょうか。

もちろん安全にすることは大前提ですが、一つの遊具をいかにクリエイティブに使いこなすかによって、ケガも学びと考えます。

子どもは、大人が思い描くものとは違うことをしていくものです。今ある環境で、子どもたちがクリエイティブに遊びを作り出すということが、「自然」の学びと考えます。